虐待相談が過去最高、子育てしやすい社会とは
全国の児童相談所が対応した2017年度の児童虐待の相談件数は13万件を超え、過去最多となったことが厚生労働省から公表されています。また、保護者によるしつけの名の下で想像を絶する暴力を受け、命を失う事件が相次いで報道されています。虐待する保護者に対しては厳罰化を求める声もあり、福祉が先進的な諸外国に比べて親権が過度に重視されているとの指摘もあります。しかし、適切な相談先がない等今の親たちは負担感や孤立感を抱えている現実もあり、寄り添う支援が求められます。すべての子どもが健やかに成長できる環境を整えるためには、予防策が重要であり、身近な地域で利用できる一時保育や相談機能の充実、家族を丸ごと支援するソーシャルワークを進めて行くことが大切です。子育てする家族を社会全体で支援し、楽しい子育てを実現していくことが重要です。