特別支援学級の介助員について
労働環境について
特別支援学級では,障がいのある生徒の日常生活や学習活動を援助する介助員が配置されています.介助員には,児童生徒や特別支援教育に深い理解をもつことが望まれています.市内小中学校の介助員は,熱心な対応や教育に関して自己研鑽に励む方も多く,仕事へ取り組む姿勢は学校関係者から高く評価されています.しかし,労働環境,すなわち雇用形態や期間については,学期雇用という年度初めの雇用の継続がいつまでかわからない不安定な状況に置かれています.保護者の次に長時間の関わりを持ち,様々な障がいの児童生徒へのきめ細やかな支援を担う仕事として,相応の評価に値する労働環境であるのか,質問をしました.
ケース会議への介助員の参加は
また,児童生徒に近い位置で支援に当たっている介助員の気付きや感想,意見などを十分に活かすことは,児童生徒への利点になると考えられます.そこで一人一人のニーズに合わせた支援のために,学校関係者や保護者よるケース会議が開かれますが,介助員の参加は生徒への支援がより充実すると思われるので,考えを聞きました.
伊勢原市では,特別支援学級介助員の配置要項に基づいて原則,1学年1学級担任で,在籍生徒が5人に達した場合に,介助員を配置することになっているが,平成24年度は,小学校が28人,中学校が8人であった.年度はじめや転校などで,特別支援学級の児童生徒数の変動がある場合には,介助員の配置数も変動する.雇用期間などの条件については,募集時に提示しているが,今後はさらに丁寧に事前説明に努める.雇用や勤務に関する不安等には,教育委員会が相談対応するので周知に努め,考慮していくとの答弁でした.
特別支援学級の児童生徒の支援内容については,個人ごとに異なるので,担任と介助員の連携はたいへん重要で,情報共有に取り組んでいる.教育委員会は介助員の力量の向上を図り,研修を実施しているが,ケース会議参加については今後検討する,との答弁でした.