さくらの家福祉農園の,「農園祭り」

社会福祉法人「さくらの家福祉農園」は,平塚市に隣接する地域である,伊勢原市岡崎の市街化調整区域の一画にあります.障がいのある人たちが,野菜づくりや花づくりなどの農作業を通して人間形成や社会性を学ぶ地域作業所です.5月の第3土曜日に「農園祭り」が開催され,近隣地域から多くの方々が訪れました.アトラクションの開会では,在園生一人一人がこれからの決意や思いを込めた挨拶文を読み上げるパフォーマンスが披露されました.それに続いて,フラダンスや花笠音頭など地域の各団体による発表があり,会場も手拍子などで答えました.また,野菜や花・苗などや手作り品の販売,お祭りならではの焼きそばやフランクフルト,チョコバナナなどの販売もあり,訪れた人たちは晴天の元,それぞれ思いのまま楽しむ様子が見受けられました.息子さんが「さくらの家福祉農園」に数年間通っていたという方は,「企業に就職できましたが,ここで培われた仕事に対する姿勢や人間関係のおかげです.よい経験でした.」と話されていました.

 「さくらの家福祉農園」は,市民社会チャレンジ基金2008年の第14期受賞団体です.養護学校の卒業生の進路先としての就労支援事業所であり,無農薬農業を進めるために地下水の井戸掘事業の費用を助成しました.関係者に地下水の活用について聞いたところ,「5年が経過した現在も,地下水の利用は農園作業にとって,無くてはならないものです.たいへん有効に活用しています.」との報告を聞くことができました.