市民事業を支援する『女性・市民コミュニティバンク』

2018年6月28日 00時20分 | カテゴリー: 活動報告

 

『女性・市民コミュニティバンク』の第10回通常総会と融資先報告会が23日(土)、生活クラブオルタ館で開催されました。

一般的に、預金者には投融資先の情報は知らされませんが、私たちが預けたお金が、兵器産業や環境破壊につながる大規模開発に使われる可能性があります。また、女性たちによる保育や高齢者デイサービス等の市民事業の起業資金や運転資金に対しては、銀行は貸してくれないと言う現実がありました。それなら、市民が自分たちでお金を出し合い、その資金を基に、地域の必要な事業に融資して市民事業を支援しようと『女性・市民コミュニティバンク』は設立されました。非営利・相互扶助の金融で市民事業の起業や運営を支援し、地域内でお金を循環させ、透明性を重視した運営を行う事などをミッションに掲げ、自分たちが必要と考える支援を実現しました。1998年12月から始まった融資の累計は現在まで、188件、6億4,866円となっています。また、2016年から活動してきた『市民金融の可能性を拡げる検討プロジェクト』は、2017年9月に提言をまとめ、理事会は、社会的投資を行う場合の基準や1,000万円を超える借り入れ希望に応えるための方策などについて新たな可能性を拡げようとしています。

一方、日本貸金業協会は、2017年3月に、金融分野ににおける裁判外紛争解決制度=金融ADRの解決等業務にかかる負担金改定として値上げを実施しました。しかし、負担額が2倍となる改定は、他のNPOバンクと同様に女性・市民コミュニティバンクにとっても経営を圧迫するものであり、応能負担や応益負担の観点から異議申し立てや要望書提出などの行動を起こしました。

融資先報告会では、子どもの健全育成にとり組む『もあなキッズ自然学校』と銀行が融資対象としない高齢者・保育所等の食に関するいくつかのワーカーズからのものでした。その中で、生活クラブ生協の食材配送用の冷凍冷蔵車の融資申し込み理由は、出資者として銀行に対抗する市民金融事業を応援したいとの事で、市民事業の可能性を自分たちの力で拡げる重要な選択であると興味深く聞きました。