家庭教育支援法の制定を求める意見書提出に関する陳情について,2月28日に開催された教育福祉常任委員会で審議されました。
核家族の進行や地域社会の絆の希薄化などにより、子どもを育てる保護者が十分な情報が得られないことや経験不足により、子育てに悩む状況に陥りやすこと,
また、相談できずに孤立してしまう傾向があります。子育て中の若い家庭に対する応援態勢については、様々な受け皿を用意することや多様なニーズに対応できることが望まれます。
しかし、陳情理由には「未来社会の担い手である子どもたちを育成する家庭は、社会と国の基本単位であり、家庭倫理が社会倫理の基盤にもなっています。」とありますが、多様な価値観に
も目を向け、異なる意見にも学ぶ姿勢に欠けています。一方的な印象は否めません。
人は、自由な生き方や働き方に触れ、様々な規律やあるべき姿を学んでいくと言う
固定的な価値観に捕らわれない教育もあるはずです。見える形に導くやり方だけでは、現在の多種多様な価値観には、対応しきれません。
今は、相談機能の充実や多様な居場所づくりのような自発性を重視したなかで醸成されるゆるやかな支援もあっていいはずです。法や形があることも大切ですが、生活の中で主
体的に選択しつつ、自己形成していくことが自己を強くしていくことにもなり得ると考えます。
賛否では、委員全員が反対を表明しました。