NPO法人「地球の木」の被災地支援から学ぶ

2016年10月12日 19時08分 | カテゴリー: 活動報告

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「地球の木」は25年前から貧困、環境破壊、人権侵害などの問題で苦しむアジアの国々の人たちへの支援を行っています。2011年3月11日に起きた東日本大震災は、初めての国内支援となりました。震災から5年以上の歳月が過ぎましたが、10月6日(木)「地球の木」の理事である堀さんと筒井さんを招き、支援の状況についてお話を聞きました。

東日本大震災は、『自然災害』であり、『犠牲者が1000人以上』となる「地球の木」の緊急行動指針に合致する事例であり、特に指針には緊急から復興の過程で、『人々が立ち上がる』時期に支援する事も定めています。被災地支援では情報収集が重要ですが、当初は被害があまりにも甚大であり、直接現地へ入ることが困難なため、被害が及ばなかった山形で立ち上げられ、日頃から東北地域の国際協力関係ネットワークをリードし、支援や教育の実績がある「東北広域震災NGOセンター」の活動に協力をしました。緊急支援金や要請に応えての年配者向けの下着の調達など、当事者のニーズに寄り添った迅速な支援を行いました。「私たちができること、私たちだからできること」は何かを考えての支援が大切である、と強調されました。

壊滅的な被害を受けた岩手県沿岸部の地域では、働き手である男性へ『キャッシュ・フォー・ワーク』と言う復旧作業などに被災者を雇用し、対価を支給するプログラムを導入しました。やるべき事があり、現金を得ることで被災生活の中でも積極的になれたと当事者からも評価の声が上がったそうです。

長引く避難所生活ではリクエストに応えて中華料理のシューマイやデザートの提供を行い、喜ばれました。また、物資以外では、手仕事や情報交換のための交流場所づくりを支援しました。その後、仮設住宅への入居では、新しい暮らしの中の課題への対応や、支え合い組織の立ち上げやマネジメントの支援など対応内容も変化しました。復興の段階となっても、震災以前のような安定した暮らしの回復や癒えることの難しい肉親や親しい人を亡くした心の傷など、必要がある限り支援を続けるそうです。

2016年8月に訪問した際は、沿岸部から離れた場所に町が築かれる状況や、新しい雇用や事業が起こされる動きの中でも、新たな課題を発見したそうです。何を持って復興と言えるのかは難しいですが、「被災地を忘れない」との想いを届け続けることが大切であるとの言葉が心に残りました。

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