安心と信頼の介護を!

2015年11月19日 20時25分 | カテゴリー: 活動報告

 わが国の人口12708万人に対する65歳以上の高齢者人口は、201410月時点で3300万人となり、高齢化率は26%に達していると内閣府は発表しています。今後増大が見込まれる介護需要については、第6期介護保険事業計画から給付サービスの一部を市町村事業に移行して抑制を図ろうとしています。しかし、20143月に実施された伊勢原市在住の市民アンケートでは、今後介護が必要になった場合という問いに対して「介護保険の在宅サービスを利用しながら、在宅で生活したい。」との答えの割合が最も高く約5割でした。住み慣れた地域で長く生活できるかどうかは、在宅サービスの質にかかっていると言えます。伊勢原市が介護保険の在宅サービスの一部を市町村事業に移行する計画は平成29年度からの実施ですが、高齢者の在宅生活を支えることができるのでしょうか。

 介護度が進んだ高齢者にとっては、日中安心して過ごすことができる質の高いサービスを提供する事業者を見出すことが重要です。自分たちで出資・運営するワーカーズコレクティブ(W.o)の横浜市緑区十日市場にある『福祉クラブ生協るるる*みどり館』と緑区白山にあるデイサービス『クマさん』を1117()見学しました。両施設とも家庭のリビングを思わせる小規模タイプで利用者はゆったりと安心して過ごすことができます。スタッフの配置も手厚く、仕事やダブルケアで負担感が高い家族への支援の視点も守備範囲です。ケアマネージャーからも高く評価されていますが、採算性が課題です。しかし、両施設とも利用者の状況が改善され、家族からも信頼される介護方法には自信があり、何らかの方法で説得性を持たせるために、沢山の事例を提示することも検討しているとのことです。介護のニーズはますます増加しますが、『るるる・みどり館』と『くまさん』の実践から安心と信頼が何よりも重要であることがわかりました。目先の採算よりも在宅で暮らし続けることができる介護を存続させることが介護給付抑制に通じることです。