未来につなげる交通施策

2015年4月23日 23時39分 | カテゴリー: 活動報告

2001年外出支援サービス『ハミング』の活動が始まりました。外出支援とは、一人で外出することが困難な高齢者や障がい者のお出かけを、車を使ってお手伝いする活動です。「安心して通院することができた。」「ゆっくりお買い物を楽しむことができた。」「遠くに出かけて旅行気分を味わうことができた。」など様々な喜びの声を聞き、自由に外出できることの大切さを改めて認識させられました。週に1回~2回外出することは、心の健康を保つためにも重要である、との専門家の指摘もあります。しかし、車を使って個別に対応するため、費用負担が高いという課題があります。他自治体では、個別対応が必要な特別支援学級や特別支援校に通う児童生徒や地域作業所へ通う障がい者の送迎に対して費用負担を軽減する補助制度があります。

 一方、伊勢原市の交通事情は、バス路線は撤退傾向にありますが、駅郊外に広がる住宅地ではほとんどの家庭が車を所有していて、日常生活は車によって維持されている状況です。しかし、過度にマイカーに依存することは、CO2削減や無駄なエネルギーを抑制することが求められているならば、公共交通が整備されることは必要な方向です。また、高齢ドライバーの交通事故が増加傾向にあり、公共交通が整備されていないことで、車の免許証を自主的に返納することが困難となっています。バス事業者だけに公共交通の維持を任せるのではなく、新しい形のバス事業展開が全国の自治体で実現しています。自治体や地域住民との共同によって、新たなかたちのバス事業が展開されています。伊勢原市の東部、愛甲石田駅を中心とした地域では、市がバス事業にかかる費用の一部を負担することにより新しいバスルートが開設されました。交通不便地域解消のため、市の補助制度によって伊勢原市内の他の地域でも順次整備されるべきです。

 一般市民にとっても、移動困難者にとっても、移動の自由を確保することは心の健康を維持するために必要であることから、行政は責任を持って、それぞれのニーズに応える補助制度を実施するべきです。