生ゴミ100%活用のごみ処理施設

2013年12月2日 15時12分 | カテゴリー: 活動報告

長岡市では,平成16年から「ながおかごみ改革」に着手し,家庭ごみの一部有料化や分別収集や資源化の実施により,減量化・資源化を推進してきました.このような市民や事業者等の協力の上に,平成25年7月,国内最大規模の生ごみ処理施設であるバイオガス発電センターが稼働をはじめました.生ごみバイオガス発電センターでは,市民が「生ごみ」を「燃やすごみ」から分別し,それを市内5000カ所余りの集積所から週2回収集し,微生物の働きで発酵分解させ,バイオガスを生みだしています.ガスだけではなく,発酵残渣(残りかす)も民間のバイオマス発電などの燃料として売却し,生ごみを100%無駄なく利用しているのです.1日65トンの生ごみの処理が可能で,この処理量は全国の自治体では最大規模です.事業効果として、燃やすごみの量が4割減少し,焼却炉や処分場の延命のため15年間で約35億円の削減額,燃やすごみの減少による年間2000トンの二酸化炭素を削減,年間410万㎾の発電量などの結果が出せるのです.

生ごみを100%有効活用する「生ごみバイオガス発電センター」は,循環型社会の形成や環境負荷の軽減などの意味からも有効な処理施設と言えます.しかし,ハードルの高い分別等が必要不可欠である生ごみ収集を実現可能としている背景には,これまで地震や洪水等幾つもの危機的状況を経験してきたことが無関係ではない,と施設職員は語っていました.また,施設の立地が信濃川沿いの河川敷で,同じ敷地内に下水道処理施設や焼却施設があることで全体的に迅速な処理が可能なことは,バイオマス発電が各地で問題となった臭気発生に対して効果を発揮しています.様々な条件や取り組みによって生ゴミバイオガス発電センターが有効に機能していますが,どの地域でも可能であるとは限りません.しかし参考になりそうなことを最大限調査研究して,今後のごみ処理政策が環境負荷を大きく軽減し,資源の有効活用を進めるものとなってほしいものです.