がんの在宅サポートシステムについて

2013年1月29日 09時43分 | カテゴリー: 活動報告

~団塊の世代の目線で考え、行動する~

『市民の医療ネットワークさいたま』の代表で、団塊の世代である上田 寧さんに、1月25日(金)お話を聞きました。

 2人に一人が「がん」になり、3人に一人が「がん」で亡くなる時代を今、私たちは生きています。今後団塊の世代の高齢化に伴い、がんの罹患者数と死亡者数の増大は明かです。勿論、すでに経験されている方もいますが、まず「がんになったときはどうするのか」ということを、「今のうちに」自ら考え、家族で話し合っておくことが大切、と上田さんは強調します。標準的な治療法について、在宅と施設での治療、緩和ケアとホスピス治療の違いなど具体的に知っておくことが重要です。また、自ら暮らす地域で在宅での緩和ケアやサポートしてくれる往診・訪問診療や訪問看護の体制があるのか、調べておくことも大切です。可能な限り在宅での暮らしを希望していても、終末期に受け入れてくれる病院や施設があるのか、自分の地域の現実の姿をきちんと把握しておくことは必要不可欠と、上田さんは言います。

 そのうえで、上田さんたちは、がんの終末期は在宅で過ごすことをスタンダードにすることを目指し、仲間たちと共感者を募り、地域で支え合い助け合う「生活サポート互助システム」をスタートさせました。医療機関へアンケート調査を行って協力を呼びかけ、行政や市民・NPOの役割をを整理して、グランドデザインを示しました。医療・看護・介護など専門的なサポートが重要であることは勿論ですが、生活全般を支えるためには各個人多様な要求があります。「生活サポート互助システム」は各個人の必要に応えるために、様々な生活援助や外出介助から、電球の交換やペットの散歩などにいたるまでをボランタリーな価格で担います。この働き手は会員で、個人の生活の充実を多方面から支えることに多くの人が巻きまれ、参加しています。「がん」に限らず、団塊の世代が様々な課題について解決のために、どう考え行動するかは、その後に続く世代にとっても大いに参考となる事です。「がん」をはじめ、高齢化で直面する終末期の生活が、医療・看護・介護と共に、各個人の生活の充実が最後まで保たれることは誰にとっても、大切であり、共通の願いです。