「福島の現状とこれから」と題して           2012年11月10日

2012年11月13日 00時36分 | カテゴリー: 活動報告

 定期的に訪問、健康相談に協力する山田真医師から、福島のお話を聞きました。

 

放射能について

 山田医師は、3月11日東日本大震災と原発事故のあと、福島の保護者たちからの求めに応じて、その6月から健康相談を続けています。放射能の影響については、情報やデータが充分ではなく、外国では特に問題視している医療被曝や子どものCTの危険性についても日本では関心が低く、注目すべきところが異なっていると指摘しています。また放射能についての空間線量や食物の規準を国が決めていますが、子どもへの影響については閾値はなく、低線量被ばくの影響や許容量はどれくらいなのか、また因果関係などについてもよく分かっていないので、「大丈夫」と言いきる裏付けはないはず、と御用学者を牽制していました。

 

不安や心配に対する批判

 福島での健康相談会では、放射能についての不安や心配を表明できない空気があること、風評被害を助長するので、口に出さないようにと規制されたとの訴えが報告されました。他県にいる私たちは、「子どもを守る福島ネットワーク」は子ども達の健康を考える上で、当然の活動と捕らえますが、地域ではバッシングされたり、差別があるのです。大丈夫だと思いたい心境は理解できますが、現実の危険性を認識して、子ども達の健康を守るための対策を優先的にとるべきことは明かです。

 

必要な準備

 10人の子どもの尿のセシウムを測ったところ、そのうちの9人は放射線の低い地域への引っ越しをして、結果値が減り、残った1人は増えたことが分かったそうです。しかし現実的には誰もが避難できるわけではなく、母子避難を選んだ場合でも家族の離散や大きな経済的負担を抱えます。山田医師の目から見て、現在の子ども達の健康について特に深刻な事は起こっているわけではなく、元気と言えるとのことです。しかし、数年先のことを考え、検査を継続し、健康診断に放射線関連を加えるべきなど、被災地の子ども達の支援方法を整備する必要がある、と強調されました。

 

 夏休みなどに福島の子ども達を招き、屋外体験を支援する市民活動が行われています。自治体を超えて市民同志が支え合い、協力し合う関係を作っていく事は、それぞれの市民にとって大きな財産となるでしょう。