ドイツでは、原発事故を描いた小説と映画が教材になっている!

2012年6月10日 23時47分 | カテゴリー: 活動報告

「みえない雲」上映会&トーク in 海老名 に参加

6月9日(土)、神奈川ネットワーク運動・海老名などの主催による「みえない雲」上映会と翻訳家高田ゆみ子氏のトークが行われ参加しました。

チェルノブイリ原発事故を経験した地続きのヨーロッパでは、今でも放射能が健康や食べ物に長期に渡って影響を及ぼしている。
あるドイツの原子力発電所で爆発事故が起き、町がパニックに陥るという小説を映画化した「みえない雲」は、福島第一原発事故の後なおも、福井県の大飯原発再稼働決定に向かう今の日本の我々にとって、たいへん衝撃的であった。

高田さんのトークは次のような内容であった。
日本では、安全性が担保されれば、原発を稼働しても良いかのように語られるが、原発から発生する廃棄物処理などの倫理的問題は避けて通れないはずである。ドイツでは技術的分野の原子力委員会とは別に、倫理委員会があり、原発に関する様々な問題を多方面から扱っている。小学校教師であった作者のパウゼは、チェルノブイリ原発事故のわずか数年後には、この小説を発表し、ドイツ以外を含め150万部ほど読まれ、文学大賞を受賞し、その後、放射能について学ぶための教材にもなっている。その教育効果は、2011年までの20数年間に、エネルギー政策について考えることや再生可能な電力の選択肢を広げたこと、発送電分離など、世論形成へ大きな影響を与えている。福島原発事故の後、ドイツでは原発推進派であったメルケル首相が、日本の惨状を見て、2ヶ月後に脱原発を決定した。その背景にはチェルノブイリ事故以降の歳月に、パウゼの「みえない雲」によって学び、原発に関する様々な問題について自ら考え、議論をつくした土台があってのことだったといえる。